キーボード物語―外伝―Wキーの家出
【配役(♂1:不問2)】
俺:
Wキー:
Qキー:
―本編スタート―
俺「やっば! キーボードにヤクルトこぼしたぁあああっ! ああ、くっそ! 一度バラして綺麗にしないと……」
……よしっと、綺麗になったな……ってアレ? Wキーがいない!? どこいった!?」
おーいWキー〜! どこにいるんだー? いたら返事しろー!」
W「僕なんか……僕なんか……」
俺「Wキー! こんなとこに転がってたんか!」
W「……」
俺「どうした、Wキー? さぁ、早いとこQキーとEキーの間に戻って……」
W「嫌です」
俺「ふぁっ!? ……おい、どうしたWキー?w」
W「戻りたくありません」
俺「ちょwww なに言ってんの?ww キーボードのキーが戻りたくないってwww」
W「マスター、あなたはいつもそうだ! 何かにつけて僕を叩きまくって!」
俺「え……?」
W「ニコ生でも、ツイッターでも、何かにつけてわらわらわらわら!」
俺「だ、Wキー……」
W「そんなに面白くないときだって、無表情で僕を叩きまくって!!」
俺「うっ……」
W「あなたは僕の使い方を間違ってる。だから僕は隠れたんです」
俺「Wキーお前……そうだったのか……」
W「僕がなくなった時、あなたは最初に『ww(わらわら)』が使えなくなるって思ったはずだ。そうでしょ?」
俺「あ、ああ……。怖かった。俺はお前がいないと……」
W「それが甘えだって言ってるんだ!!」
俺「……」
W「あなたは僕に頼りすぎている。とりま『ww(わらわら)』打てばいいやって思ってる! そして僕は、安易に連打されるっ!」
俺「Wキー……お前がそこまで悩んでいたなんて知らなかった。すまん」
W「少し、言いすぎました……。戻ります」
Q「おかえり、W」
W「Qさん、ただいまです」
Q「おいW、さっきの話、聞いてたけどよ。おめぇよお、なんか勘違いしてねーか?」
W「え?」
Q「キーボードってのはな、よく使うキーが真ん中にくるように置かれてる。そして、俺たちは端っこにいるキーだ」
W「ええ」
Q「忘れてねぇか? 使われるってことの、ありがたみを」
W「ッ!!」
Q「俺はさ、母音と繋がるとくぁくぃくくぇくぉ……どれもこれも、Kの奴に仕事を奪われちまう。使いようがねぇ、キーニートさ」
俺「ぶはっwwwwキーニートwwwwたしかにwwwwww」
W「マスター! あなたはまた『ww(わらわら)』を連打してッ……!」
Q「W! やめろ!」
W「だって……!」
Q「俺はさ、お前みたいにもっと働きたいんだ。けどよ、活躍する場が見つからねぇ。
そんな俺からすりゃ、W、お前はまぶしいくらいに輝いて見える……」
W「Qさん……」
Q「俺だってたまに、あqwせdrftgyふじこlp;@とかって使われたりする。
……ま、つまらねぇ使われ方かもしれねぇ。けど俺は、必要としてくれる文字列があるってことが、ありがたいって思ってる」
W「……」
Q「へっ、すまねぇ。偉そうなこと言っちまってよ。ま、ただの嫉妬さ」
W「いいえ。Qさん、ありがとう。僕、なんだかつまらないことで悩んでました」
Q「そうか。それなら良かったぜ」
W「……マスター、ごめんなさい。僕、これからも頑張ります。だから、好きなだけ使ってください」
Q「よく言った! わかってくれて、ありがとよ」
W「Qさんのおかげです」
俺「Wキー、Qキー……。……俺こそ、ありがとな。これからも、よろしくな」
Q「おう!」
W「はいっ!」
俺「あっ……コーヒーこぼしたwwww」
Q・W「(絶句)」
おわり
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